冠雪の大地
- 15 カリスマ
- 10 ライフ
- 20 コスト
- 8 出撃数
- 17 討伐数
- 140 経験値
- 500 ゴールド
冬の終わりを告げるはずの神殿の森が、ある朝、白く塗りこめられていた。雪が積もるはずのない場所に降り積もったその白さは、ひどく静かで、どこか不吉な匂いを含んでいた。政務官のアンナは王子とともに、その異変の只中に立つことになる。 押し寄せてきたのは、雪だるまのような姿をした魔物だった。アンナはその異形に見覚えがあった。凍氷の守り手エリザが召使として使役する存在だという。アンナは王子に、この国にある氷に閉ざされた山のことを語った。千年戦争の末期に女神アイギスが魔物を封じた場所の一つで、冬を操る魔女の一族が代々その封印を守ってきたのだと。アンナとエリザは、幼いころに一緒に遊んだ間柄だった。 吹雪の中で、雪嶺の魔女は立っていた。エリザはアンナに逃げるよう告げる。魔物の復活によって封印が解かれようとしており、自分にももう抑えきれないのだと。それでも彼女は、封印を守る役目のゆえにその地を離れようとはしなかった。やがてエリザの言葉は途切れ、その声は人のものではなくなっていく。もう魔物に操られているのかもしれない、とアンナは王子に告げた。 封印の地では、氷に大きな亀裂が走っていた。そこから魔物が溢れ出し、封印はついに解けてしまう。エリザは守り続けてきたものを失った痛みを隠さなかった。そして氷の底から現れたのは、千年戦争で人間を蹂躙したという太古の魔物だった。地中深くに閉じ込められた恨みを語るその魔物は、エリザの身体を乗っ取り、自らの思うままに操ろうとする。アンナは王子に、どうか彼女を救ってほしいと願った。 やがて、魔物の群れが女神神殿を目指して山を下りはじめたという報せが届く。冬の白さは、もはや森の中だけにとどまってはいなかった。
開始時