王国の夏祭り
- 15 カリスマ
- 10 ライフ
- 10 コスト
- 8 出撃数
- 45 討伐数
- 150 経験値
- 700 ゴールド
雪枝の里から派遣された者たちは、マータンの掛け声に引っ張られるように王国の夏祭りの準備を進めていた。ところが半分ほどは外の世界を好まず、渋々手を動かしている。その空気を払うため、マータンは模擬戦を提案する。剣を交えるうちに場は和み、準備に戻ろうとした矢先、祭り会場に妖怪たちが現れ、屋台や景品を盗み出していく。 その一団を率いていたのは、かつて陰陽師に使役されていたクダギツネだった。彼女は準備の時間が足りなかったと悪びれもせず、既にあるものを奪うほうが手っ取り早いと言う。追跡の果てに待ち伏せていたのは、夏祭りを拒んで里から姿を消した雪枝の者たちだった。首謀者はボブキャットの獣人で、里の日常が変わることを恐れ、外の文化を知らしめないために祭りを壊そうとしていた。 マータンは、変わらないいつもなど存在しないと正面から告げる。激しい戦いの末に獣人は敗れ、花火を池に沈めようとした我儘を詫びて、準備の手伝いと奉仕を約束した。一方のクダギツネは、東の国で見た祭りの記憶から離れられずにいた。あの日の花火が美しすぎたのだと、彼女は独り言のように呟く。エターナーの「変わり果てたものは受け入れて進むしかない」という言葉を最後に、彼女もまた姿を消す。 祭りは無事に開かれ、夜空には花火が咲いた。飛び入りの妖怪たちは、人が笑い、賑わう祭りはどれも同じだと語る。マータンは、いつか雪枝の里で開く花火は王国のものではなく雪枝のものになるのだと気づき、その日が来ることを誓うのだった。