Lv.1
- 16 カリスマ
- 5 ライフ
- 10 コスト
- 10 出撃数
- 45 討伐数
- 400 経験値
- 1600 ゴールド
魔界に魔神ベルゼビュートが現れたという報せは、思いのほか静かに届いた。アスバールは前線で指揮を執り、当初の計画どおり縦深防衛を敷きながら少しずつ後退していた。住民の避難はすでに終わっていて、損害は軽微だという。どこか整いすぎた戦いだった。 屋敷はやがて決戦の舞台となった。ヘレナはこの地を防衛ラインに定め、迎撃の標的をベルゼビュートとその軍勢に絞った。窓の外では、巨大なサナギのような怪物が地面を這っていた。アスバールは静かに告げた。「決着を付けましょう、ベルゼビュート。あなたと私、どちらがコインの表か裏か」 戦いは続き、やがてベルゼビュートの咆哮が響いた。眷属たちは「ベルゼビュート様ガ倒サレタ」と騒ぎ、羽音を残して退却していく。レイブンは追おうとしたが、ヘレナとシナトに止められた。罠の可能性もある。勝利の実感は、虫の羽音のように耳の奥に残り続けた。 やがて屋敷では宴の支度が始まり、笑い声が満ちた。けれど、反省会の席でメフィストは静かに言った。ベルゼビュートは滅びていない。そして先日、魔神レヴィアタンの生命反応が確認されたのだと。レヴィアタンは我々が踏みしめる大地そのものであり、目覚めれば世界は終焉を迎えるという。 かつてレヴィアタンは女神アダマスを動力源に復活を目論み、王国の活躍によって阻止された。今回、ベルゼビュートの復活はレヴィアタンが動き出したからこそ可能になったのか、それとも女神に代わる新たな動力源が見つかったのか。答えはまだ誰にもわからない。 ヘレナは、予断を許さない状況だと告げ、調査チームを再編して規模を拡大すると約束した。誰もが同じ問いを胸に抱えたまま、反省会は静かに幕を閉じた。