妖狸の襲撃
- 25 カリスマ
- 25 ライフ
- 10 コスト
- 8 出撃数
- 26 討伐数
- 150 経験値
- 600 ゴールド
あやかし狸大合戦という、ずいぶん古びた言葉を、たぬきの里の長が息を切らせながら王子のもとへ運んできた。妖狸の群れが里を襲い、変身用の木の葉を根こそぎ奪っていったのだという。襲撃の先頭に立っていたのは、長の幼なじみであるスズネだった。奪われた木の葉は河童の手に渡り、あちこちにばら撒かれていた。 スズネたちを従わせていたのは、鬼の重水の四天王と大嶽丸である。魔王の瘴気を風に乗せて妖狸の里へ流し込んでおきながら、その瘴気から救ったのは自分たちだと言い張り、命の恩を盾に妖狸を手駒として使っていた。仁義を重んじるスズネの心は、その恩義をねじ曲げられたまま、ひそかに利用されていたのだ。 王子たちは各地で妖狸の変化と刃を交えた。ある者は強い鬼に化け、ある者は王子たちの仲間の姿を借りて立ちはだかる。大嶽丸は人質を取り、スズネに戦いを強いた。偽りの鬼の後ろで本物は宝剣を抱えたまま、風のように姿をくらませる。井戸の底をのぞき込むように、真相は少しずつ浮かび上がってくる。 やがてスズネは、騙されていたことを認め、里の者とともに王子の側に立った。王国の仲間に加わりたいと願い出た彼女の言葉には、詫びと恩返しと、大嶽丸への仕返しの決意が込められていた。大嶽丸との決着はまだ遠い。それでも、ばら撒かれた木の葉と偽りの鬼がひとつずつ剥がれていく夜を、王子たちは確かに越えてきたのである。