神級EX
- 25 カリスマ
- 10 ライフ
- 10 コスト
- 10 出撃数
- 146 討伐数
- 760 経験値
- 2590 ゴールド
その日、ベラート要塞の上には、夏の終わりのような薄い光が差していた。元領主のベラートは、娘のベラドンナに向かって、兵の準備は整ったかと静かに尋ねた。ベラドンナは、父が自ら指揮を執ればいいのにと言いかけて、口をつぐんだ。これは通過儀礼なのだ、と父は言った。勝つことよりも、良い戦いをすること。 帝国軍の強さを認めたうえで、それに一矢報いる領主の姿を人々に見せること。そうすれば帝国は伯爵領を無視できなくなり、金も利権も向こうからやってくる。父の言葉は、どこか乾いた笑い声のように響いた。観戦席からは、伯爵領の少女たちが声を上げていた。対する帝国軍はレオナが率い、レオラがそれを面白がって眺めていた。 立会人の王国軍ケイティの合図で、ベラート要塞攻略戦の幕が上がった。要塞の見事さについては、誰もが口々に語った。交易で得た財を防衛に注ぎ込み、民に仕事を与えながら己を守る。その抜け目のなさは、戦う前から答えが出ていたのかもしれない。やがて戦いが終わり、ベラドンナは完敗だったと肩を落とした。レオナは、その指揮には帝国軍に欲しいほどの実力があると認めた。 アンジェリーネは彼女を叱りつつも、領民の信頼を忘れぬよう諭した。その裏では、伯爵領の厳しい立場を守るため、アンジェリーネが彼女を気に入っていると示す必要があるのだという。やがて慰労の宴が用意され、レオナは剣を交えた者たちに、今夜は友として酒を酌み交わすよう告げた。