祭りの空を飛ぶ提灯
- 15 カリスマ
- 10 ライフ
- 15 コスト
- 8 出撃数
- 47 討伐数
- 180 経験値
- 500 ゴールド
夏祭りの夜、空には赤い提灯のおばけがふわりと浮かんでいた。王国軍の仲間たちが浴衣や屋台の喧騒にまぎれて楽しんでいる最中、ベラが「空に変なのがいる」と声をあげる。提灯おばけは人間たちに祭りを奪うと宣言し、フーコに「ちっちゃくて可愛い」と言われたことに憤慨して、ベラたちとの小さな戦いが始まった。 一匹は退散したが、ほかにも不逞の妖怪が祭りに紛れ込んでいるらしい。道を塞ぐ別の提灯おばけたちを前に、レミィは父親を侮辱されたように感じて声を荒らげ、フィリスやマオたちも加わって彼らを退けた。残された手がかりをたどり、王子たちは大やぐらのある舞踊会場へ向かう。 そこでは提灯おばけが追い詰められ、泣きながら「おやびん」を呼んだ。そこへ届いたのは、東の国の要人シズカとヨシノが襲撃を受けたという報せである。祭りの陽動だったのだ。第二会場には人間と妖怪の友好を象徴する客人が集まっていた。 駆けつけた先では、ヨシノとシノ、そしてシズカが操られているかのように振る舞っていた。その裏で糸を引いていたのは、巨大な提灯おばけである。彼は弱った妖怪の仲間を救うため、人々の畏れを集めようとしていたのだ。言葉の届かぬ相手と知り、王子は拳で応じた。 激しい勝負の末、巨大な提灯おばけは敗れる。死をもって詫びようとする彼に、王子は首を横に振った。そのとき周囲の人々は、この喧嘩を熱狂のうちに讃えていた。楽しさや感動が妖怪の力になることを知り、提灯おばけたちは驚きとともに温かな力を取り戻す。 彼らは受けた情けを忘れず、いつか必ず恩を返すと約束して、夜空を灯りで彩った。太鼓の音が再び響き、祭りは何事もなかったかのように続いていく。ベラは笑いながら言った。祭りと喧嘩は夏の華だと。