山中の妖怪退治
悪天候- 25 カリスマ
- 25 ライフ
- 10 コスト
- 8 出撃数
- 43 討伐数
- 180 経験値
- 500 ゴールド
霧の深い山で、アカネたちは妖怪退治の標的を取り逃がし、気づけば道に迷っていた。視界は白く塗りつぶされ、下山することさえ危うい。そのとき、どこからともなく現れた老人が、この近くで小さな温泉宿を営んでいると告げた。親切そうな笑みの奥に、アカネは説明のつかない不気味さを感じ取っていた。 宿の湯は混浴で、王子を囲む女性たちの間にはどこか気の抜けた空気が流れていた。しかし湯の底には、風神、雷神、酒呑童子を名乗る影が潜んでいた。一行が身構えた次の瞬間、彼女たちは湯船で眠りに落ちていたのだという。夢だったのか、それとも現実だったのか。誰もが曖昧な記憶を抱えたまま、宴の席へと向かう。 宴会場には鍋や三味線が並んでいたが、それらは妖怪退治の対象と同じ付喪神だった。戦いの最中、宿の主人は姿を消し、ふすまを開けても出口は現れない。ここは迷い家という妖怪の腹の中であり、外界から隔てられた安息の地こそが、この妖怪の本質だった。主人は一行に、ここに留まることを勧める。だがアカネは、その甘い誘いを静かに拒んだ。ミコトの助言をもとに、急所を狙った一撃が迷い家の沈黙を引き出し、一行はようやく外へ押し出される。 気がつけば、一行は山を下りていた。後になって探しても温泉宿は見つからず、チヨメの調査にも痕跡はなかった。夢か現か判然としないまま、フィーヌがシエナの手にした温泉まんじゅうを示す。それだけが、あの宿が確かにあったことを物語る物証だった。宿の主人の言葉が真実ならば、王子にはさらなる苦難が待ち受けている。アカネは霧の晴れた空を見上げ、あらためて気持ちを引き締めるのだった。