伝説のアイドル
- 25 カリスマ
- 30 ライフ
- 10 コスト
- 8 出撃数
- 55 討伐数
- 150 経験値
- 700 ゴールド
歌は、いつも静かな場所から始まる。リノがその扉を開けたのは、伝説のアイドル、アンナの限定ライブでのことだった。歓声が最高潮に達したとき、地響きが会場を揺らし、魔物の群れが警備網を破った。王子は言葉もなく席を立ち、アンナを救いに向かった。ライブは安全が確かめられて再開され、リノの胸には消えない火が残った。アイドルになりたい、と彼女が打ち明けたのは執務室でのミヤビに対してだった。ミヤビは笑って踊りと興行を教えると約束し、舞台にはスポンサーとプロデューサーが要るのだと告げた。その役は王子に託された。 練習の最中、村が魔物に襲われる。リノは召喚士として前に立ち、サラマンダーの炎が彼女の願いに応えた。戦うだけでなく、人々に力を与えよ。その声に導かれて歌うと、村人たちの身体に力が戻っていく。アイドルとは民を鼓舞する者なのだと、ファルネとソラノは静かに語り合う。 デビューの地はオークの村に決まった。不安を抱えるリノの前に、隣村の巨躯のオークが現れ、軟弱な音楽だと罵る。挑発に応えて歌った声は、その戦士の胸を揺らし、彼は言葉もなく去っていく。だがその後、勇者率いる軍勢が王国軍へ侵攻し、リノはゲリラライブで応じる。歌を聴いた勇者もまた、彼女のファンになってしまう。 フェスの招待状が届き、エス★エフとの対決が始まる。ゴブリンプリンセスたちも売り込みに現れ、敗北の末に、アイドルとは輝きそのものだと気づく。一方、インテリデーモンは魔導スピーカーに細工を仕込み、ステージの妨害を企むが、勇者がその装置を砕く。フェス当日、観客の熱狂のなかでリノは歌い、最後はエス★エフと声を重ねた。 ミヤビは、それは始まりにすぎないと言う。リノはまだ、千年先まで届く歌を探して歩き続けている。