運命の果てへ
- 15 カリスマ
- 20 ライフ
- 10 コスト
- 8 出撃数
- 33 討伐数
- 150 経験値
- 700 ゴールド
吾は、同じ場面を幾度も繰り返し見ていた。リンネという少女に許されたのは、刻を詠み、運命の糸を手繰ることだけだったのかもしれない。どの運命の果てにも王国の敗北があり、王子は言葉少なに立ち尽くしていた。三つ目の種族の従者は、プリヤンカを人質にとり、王子の首を要求する。神像の放つ魔力砲撃は、周囲のすべてを焼き払おうとした。 それでもリンネは、仲間を死なせまいと、何度も因果の糸を結び直した。天眼ノ国の都に潜み、呪術に倒れ、貧民街の抜け道を辿り、時の女神たちと語り合い、ロイジィの隠れ家を異空間として繋いだ。そしてついに、世界の法則を操る天眼のヴィマーナを砕き、王子が神殺しの槍を突き立てて、その戦いは終わった。 ラージヴィールは敵でありながら、最後には王子を友と呼び、貴族院の横暴を笑い飛ばした。その笑い声は、遠い井戸の底から響いてくるような、不思議な余韻を残していた。 リンネの識る運命は、そこで尽きてしまう。彼女は、王子を中心に紡がれる見えない運命だけを、ひとつ残して行くのだと言った。それは時間の外側から見れば、ごく小さな光にすぎなかったのかもしれない。 やがて王国では、リンネの名が英傑として語られるようになった。それでも彼女は、「褒め称えられては恥ずかしい」と、どこか照れくさそうに首を振るのだった。