真冬の陸海合同演習
- 25 カリスマ
- 45 ライフ
- 10 コスト
- 8 出撃数
- 49 討伐数
- 150 経験値
- 700 ゴールド
冬の海で催された陸海合同演習は、互いの苦手を補うための試みだった。マーマンたちは水中を離れると本領を発揮できず、それでも誇りを懸けて王国軍に挑んだ。敗北を糧にしようとする彼らの姿は、どこか胸を打つものがあった。演習の後、サオシュのくしゅんという小さな音がきっかけとなり、シュシュの語る温泉という文化が話題にのぼる。フィーヌは深海を代表して、その視察に出かけることになった。 しかし温泉街では、ドラコリザードの群れが突然現れ、フィーヌは熱い湯に煮魚になりかけ、宿の客は避難を余儀なくされる。貸し切りの宿では、グレーターデーモンが卵を温泉で孵化させようとしていた。彼は契約を理由に中断を拒み、雇用主の名も明かさぬまま、賠償を押し付けて去っていく。 やがて副デーモンシェフが社員旅行の陰で動いていたことが露見し、デモシェフ商会との戦いが始まる。彼らが抱えていたのは、浜辺で息絶えた友人ドラコシーサウルスの母が、瀕死の身で託した卵だった。孵化には繊細な温度管理が要るため、温泉を貸し切ったという事情が明らかになる。フィーヌは凶行の裏にある死にゆく命の重さを受け止めながらも、彼らを制圧した。 事件は収束し、温泉街も営業を再開する。だが、エマは世界各地の漁村で、同族に殺された魔物の死体が増えているという報告に眉をひそめた。天界との戦いを控えた今、海にも新たな異変の兆しがあるのだという。湯気の向こうに、何か静かな軋みが聞こえるような予感を残しながら、王国の面々は温泉卵をほおばり、束の間の平穏に身を委ねていた。