フィリス隊の初陣
- 15 カリスマ
- 10 ライフ
- 20 コスト
- 8 出撃数
- 21 討伐数
- 180 経験値
- 500 ゴールド
フィリスが初めて部隊を任されたのは、夏の気配が濃くなりはじめた頃だった。隊列を組んだ兵士たちの前で、彼女の胸は張り裂けそうなほど高鳴っていた。連携訓練は、彼女が前進の合図を出す前に兵が走り出したことで崩れ、メメントの骸骨も、マーニーの踊りも、セノーテの水も、その綻びを埋めることはできなかった。兵に怪我人が出た。フィリスは自分を責め、ひとり訓練場を後にした。 その後、ひとりの兵士が王子の前に進み出て、フィリスが日が暮れるまで剣を振り続けていたことを静かな声で語った。王子はそれを聞き、アンナは言った。兵の慰安のために夏祭りを開こう、と。フィリスは兵長の座を失ったまま、祭りの準備を任されることになった。 櫓が組まれ、衣装が縫われ、肝試しや水かけ大会、水鉄砲大会の準備が進んでいった。メトゥスは驚かし役にこだわり、ミネルバは海賊の誇りを盾に水鉄砲の余興を断った。けれどフィリスの迷いのない目を見て、ミネルバは勝負の末に余興を引き受けた。人はそういうふうにして、少しずつ互いの場所を見つけていくのだろう。 祭りの夜、屋台には人があふれ、踊りの輪が広がった。その喧騒の中で、兵士たちはフィリスに申し出た。もう一度、フィリス隊として訓練を積みたい、兵長として自分たちを率いてほしい、と。フィリスは首を振りかけたが、仲間の言葉を聞くうちに迷いは夜の闇に溶けていった。王子もまた、同じことを考えていたのだった。新生フィリス隊は、こうして正式に生まれた。