友好の夏
- 25 カリスマ
- 35 ライフ
- 10 コスト
- 8 出撃数
- 36 討伐数
- 150 経験値
- 700 ゴールド
夏の海はいつも少しだけ嘘をつく。帝国と王国の合同訓練は、白の皇帝と王子、そして元帥レオラの指揮のもとで始まった。せっかく海に来たのに訓練ばかりだと嘆くメーアに、レオラは三回の模擬戦を終えたら海水浴にすると告げる。兵たちはその褒美を前に士気を上げ、戦場は小島から浜辺の拠点争奪へと移っていった。そこへ沖から魚人の群れが押し寄せ、その背後には巨大な蟹、サラタンの幼体が迫っていた。島だと思っていたものが生き物だった、という伝承のとおりに。戦いはどうにか退けられ、夕暮れには焚き火と焼き魚の匂いが浜を満たす。夜になっても花火の騒ぎは収まらず、船ではスイカの魔物が流れ着いて眠り込んでいた。次の訓練の洞窟では、マーマンがサラタンをけしかけ、王子たちは狭い通路で第一波をしのぐことになる。脱出した外で大きな蟹を捕らえたとき、深海の王を名乗るクラールフが現れた。海底の国の争いに、この蟹の棲息地が荒らされたのだという。かつて王子に命を救われたと語る彼は、王国の仲間として力を貸すと約束し、海の底へ戻っていった。港に帰れば、スイカ割りという穏やかな勝負が待っている。それでもこの夏の大一番は、まだ終わりを告げてはいないのだった。