東の国の港町
- 27 カリスマ
- 30 ライフ
- 10 コスト
- 10 出撃数
- 51 討伐数
- 652 経験値
- 2400 ゴールド
魔物を追って海に出た一行は、潮に流されるうちに、思いがけずカグヤの故郷である東の国の港町へと流れ着いた。だが石積みの港には人の気配がなく、白い壁の建物だけが、誰かを待つように静まり返っていた。烏天狗の襲撃をしのいだあと、アンナは王子とともに戦うことを選ぶ。すべての魔物を倒すと誓った以上、それ以外の答えはなかったのだろう。 港から街道をたどった先の村でも、人の姿はなかった。桜が満開の村はらんまんと美しいのに、どこか現実味を欠いている。そこで農民の侍ヨジロウが鬼のような魔物に囲まれているのを見つけ、一行は加勢に入る。ヒカゲによれば、この国の農民は戦になれば侍として刀を取るのだという。かまいたちが桜の大木を断ち割るという騒ぎもあったが、ヨジロウの話から、村のため池から物の怪が湧き出したことが分かった。 ため池では泥田坊が現れた。村の守り神とも呼ばれていたその物の怪は、池の周りの田を見る限り、誰かに荒らされた様子もない。しかし水は不自然なほど澄み、魚の一匹も、鳥の声もなかった。ヒカゲが水辺で拾った印篭から、アリサが毒の残滓を見つけ出す。誰かが池に毒をまいたのだ。その事実は、ひとつの問いを残したまま、静かに沈んでいく。 都に入ると、死者たちが操られて歩いていた。カズハは、彼らの心の臓を貫くことでしか解放できないと告げる。アイギスにも救う術はなかった。それでも落ち武者たちは、姫が城に囚われているのだから死ねぬと口にする。その姫こそ、カグヤが西の京で親しくしていたシズカだった。印篭には将軍家の家紋が刻まれていて、事件の糸は思いのほか深いところへ伸びていた。 城では、風神がシズカを人質にして、侍たちを亡者として使役していた。シズカは牢の中からなおも屈しなかった。サイゾウは救出を試みるが、風神の力の前に退けられる。やがて風神は城から飛び出してきた。毒で泥田坊を狂わせたのも、侍たちを亡者に変えたのも、この神を名乗る物の怪の仕業だったのである。戦いの末、風神は深手を負って逃げ去り、サイゾウに導かれてシズカが姿を現す。カグヤとの再会は、思いがけない喜びをもたらした。 都の復興のため、カグヤは残ることを決める。王子はそれを受け入れ、必ず追いつくと約束するカグヤに、わかったとだけ答えた。人と共に生きていた神にまでも、いま魔物の影が差している。その事実を前にして、アンナの胸には、魔物の活動がいっそう激しくなっているのではないかという不安が、ぬぐえないまま残されていた。