Lv.1
- 16 カリスマ
- 5 ライフ
- 10 コスト
- 10 出撃数
- 35 討伐数
- 400 経験値
- 1600 ゴールド
王子のもとに届けられた報告は、どこか遠い国の夢の断片のように響いていた。アンナは感情を抑えた声で言葉を継ぐ。前線は苛烈を極め、先に送られた部隊はことごとく敗走し、戦場はまさに地獄と化しているという。敵は人と同じ四肢を持ちながら、雄鹿の頭を戴いている。その躯のまわりには幾千もの茨のような雷が渦を巻き、相対するものを紫の光で射抜くのだという。 交戦者の証言は一致していた。こちらの攻撃がどれほど小さくとも、必ず凄絶な雷が返ってくる。覚悟なしに手を出してはならない、と。さらに不可解なことに、倒したはずの魔物は、しばらくするとどこからともなく現れ、再び戦地を荒らし始めるらしい。なぜ蘇るのか、その理由はまだ誰にも分からない。今はただ、現れるたびに倒し続けるほかに手立てがないのだ。 そのときアンナは、王国に代々伝わる古い文献の一節を思い起こす。紫電をまとう鹿頭の人型に酷似した魔物の記述があり、その名はフールフール。魔神の名を冠するにふさわしい凶暴さゆえに、はるか昔に封印されたと書き記されていた。もしその魔神が復活したのなら、これまでとは比べものにならぬほど壮絶な戦いが待ち受けているだろう。 だからこそ、兵の鍛錬とチーム編成の見直しを十分に行い、万全の備えで挑むべきだと彼女は進言するのだった。