賢者の石
- 15 カリスマ
- 10 ライフ
- 10 コスト
- 8 出撃数
- 25 討伐数
- 140 経験値
- 500 ゴールド
王子とアンナが辿り着いたのは、アルケミストのコリンが待つ場所だった。彼は錬金術によって、この世の真理を見ようとしていた。そのために賢者の石を用い、この国を実験場に変えるつもりなのだという。コリンにとって王子は、目的の前に立つ邪魔な存在でしかなかった。 魔物たちが放たれ、賢者の石の力によって王子たちの防御は少しずつ削られていく。コリンは「あのお方」から譲り受けたという力を誇り、真理はもう近いと口にする。追いかけた先で石が再び輝き、やがて彼は人間を操る力まで手にしてしまう。王子の兵士さえ操り人形にされ、アンナが危険を訴えても、その声は彼に届かない。言葉は途切れ、意識は石に少しずつ奪われていった。 そのすべてを、どこか愉しむように眺めている者がいた。姿の見えないその声は、人間の苦悩を面白がり、コリンが自我を失いかけていることを淡々と告げる。やがて彼の前に現れたのは、グレーターデーモンだった。デーモンは賢者の石を媒体にして地上へ降り立ち、王子たちに指定の場所での決戦を求める。コリンを救いたければ、攻撃力五千を誇るこの魔物と戦うしかないという。 その後、意識を取り戻したコリンの手に石はなかった。彼は自分が求めた真理に届かなかったことを静かに認める。人間が容易に知れるものは本物ではなく、学者の探求に終わりはないのだと。迷惑をかけたことを詫び、改めて名乗る彼の姿には、どこか深い井戸の底から空を見上げるような、奇妙な静けさが漂っていた。