狙われたチョコレート
- 25 カリスマ
- 35 ライフ
- 10 コスト
- 8 出撃数
- 38 討伐数
- 150 経験値
- 700 ゴールド
魔界アリの群れが、チョコレートを積んだ荷馬車ばかりを狙って襲いかかる。甘いものを好むのは虫の常だとしても、他の商隊には目もくれないのは不自然だった。エレットと王子の一行は、背後で誰かが糸を引いているのではないかと疑い、調査に乗り出す。バレンタインを目前にした街の空気の下で、その疑念は静かに広がっていった。 やがて魔界アリは市街にも侵入する。デモシェフ商会の等身大デーモンチョコが囮として使われ、デーモンシェフと副デーモンシェフは大切な試作品が砕けるのを見届けながらも、王国軍と手を組むことを選んだ。虫たちを操っていたのは魔界アリの女王である。女王はフェロモンで女王蜘蛛を惑わせ、元魔王軍のデーモン料理人キホルには、自ら作ったフェロモンチョコを食べさせていた。 エレットは、キホルを見捨てることをしなかった。食べ物で遊ぶ者は許さないという、かつてのキホルの口癖を思い出させるように語りかけ、その心の奥に届かせようとする。キホルは苦しみながらも正気を取り戻し、女王アリは飛んで逃げ去った。事件のあと、キホルはデモシェフ商会で働くことになり、エレットもそこでお菓子作りを学ぶ。 料理対決の場面では、オーガスタとキホルが互いの流儀をぶつけ合い、最後は王子がその料理を味わうことで引き分けとなった。騒がしい一日の終わりに、アンナは王子に「はっぴーばれんたいん」と告げ、物語は穏やかな余韻を残して幕を閉じる。