Lv.1
- 16 カリスマ
- 5 ライフ
- 10 コスト
- 10 出撃数
- 47 討伐数
- 400 経験値
- 1600 ゴールド
海辺に強大な魔物が姿を現したのは、ある静かな日のことだった。水兵のビエラは、噂に聞く王子の前に立ち、少し照れたように、しかし思いのほか率直に助力を求めた。女の顔と魚の下半身をもつその魔物は、海の魔物を統べる魔神ウェパルだという。放っておけば、海に生きる者たちは皆、その影に怯えて暮らすことになる。王子は協力を約束した。ビエラは、ウェパルがいる間は受けるダメージが二倍になること、攻撃にばかり気を取られれば命取りになることを告げ、仲間の訓練と編成を怠らぬよう念を押した。海というものは、いつも何かを隠している。その底から現れた敵の力を、人はたいてい少しだけ過小に見積もるものだ。 戦いは過酷を極めた。やがてウェパルから攻撃の意思が消え、海底へ退こうとしていることをケイティが告げる。ビエラは追撃を叫ぶが、バルバストラフがそれを制した。魔神は魔界へ還ろうとしており、後を追えばビエラ自身も無事では済まないという。ここまで追い詰めた相手を見逃すしかないことに、ビエラは悔しさをにじませる。アンナは、伝説の魔神を海から退けたこと自体が奇跡であり、ビエラの依頼は達成されたのだと穏やかに告げた。 ビエラは仲間の水兵たちを安心させるため、ひとり先に戻っていく。王子に礼を言い、いつか礼をさせてほしい、望むことは何でもしてあげると微笑んで去った。王子は何も答えなかった。潮の匂いのように、その言葉だけが後まで残った。