Lv.1
- 16 カリスマ
- 5 ライフ
- 10 コスト
- 10 出撃数
- 72 討伐数
- 400 経験値
- 1600 ゴールド
魔界にある闘技場は、かつて彼らが武術大会で優勝を勝ち取った場所だった。そこには瘴気が届いていなかったが、空気だけが妙に重く感じられた。アンナ、ケイティ、バシラは、アナトリアに「ついてくるな」と言われながらも、一人で危険な闘いに向かわせるわけにはいかないと、彼女の後を追って足を踏み入れた。アナトリアは苦笑しながら、命知らずな連中だと言い、彼らを頼りにすることにした。 少し前、王子のもとを訪れたアナトリアは、魔神グシオンのことを語った。グシオンは闘争心の塊のような存在で、生まれてから一度も負けたことがないという。打ち負かした相手の感情を支配して配下に変え、傷ついて闘争心を引き出された者同士を殺し合わせ、最後に残った強者と戦う。その場に戦士としての誇りはなく、闘技場はそのための舞台にされていた。戦士の決闘の場を汚されることを、彼女は黙って見過ごせなかった。これは自分の問題だと言い残して、彼女は去っていった。 戦いは激しかった。雑魚の猛攻に備えて、装甲の厚い兵と魔法による対策が必要だとケイティは助言した。やがて兵士が魔神の撤退を告げる。バシラは勝利に安堵したが、アンナとケイティは、去り際に魔神が見せた満ち足りたような表情が心に残っていた。 アナトリアは、それは敗北の味を知ったからだろうと言う。悔しくてたまらないのに、頭はすっきりしていて、嫌な感じもしない。勝ち続けるだけでは得られない闘いの面白さが、負けてはじめて分かるのだという。分かり合えたのかというケイティの問いに、彼女は魔神など根っこから碌でもない連中だと答えた。それでも、自分はこの闘いで強くなり、これからも強くなり続けると静かに告げ、仲間は自分が守ると約束した。