超級
- 25 カリスマ
- 5 ライフ
- 10 コスト
- 10 出撃数
- 95 討伐数
- 760 経験値
- 2590 ゴールド
魔界の空が重たい色を帯びていたあの日、魔神キメリエスと魔神アモンは同時に目を覚まし、大地の奥から魔力を吸い上げていた。ネヴィンは戦況が最悪であることを王子に告げた。侵攻を遅らせることすらできていないのだと。魔力は臨界に近づき、魔神の身体は崩れかけていたが、それでも彼らは溜め込むことをやめなかった。意志というより、暴走と呼ぶほかないものだった。臨界の前に叩き潰すしかない、とアンナたちは決め、王子は言葉少なに頷いた。 決着は思いのほか静かに訪れた。霧散していく魔力の量は尋常ではなく、もし臨界に達していたなら、魔界も物質界も深い傷を負っていただろう。魔神は本質的な死を持たないはずだったが、今回は存在そのものが消えたらしい。ダークエルフの側にも犠牲は出ず、負傷者は残ったものの、人々は喜んでいた。ネヴィンは王子に、戦った者たちをねぎらうよう勧めた。酒宴の準備が始まり、ヘンゼルは渋々それを手伝うことになった。 しばらくして、偵察兵の報告が王国にもたらされていた。二体の魔神がダークエルフの都市へ向けて進軍していたこと、そして魔力を貯め込み続けていたこと。爆発すれば被害は予想できないこと。王子は危険を承知で力を貸すことを選び、アンナは答えを聞くまでもないと微笑んだ。 その後、キメリエスとアモンが復活する気配はなかった。魔術師たちは消滅を告げたが、暴走の原因は今も分からないままだ。王子は民の前で演説を求められ、アンナは身体を気遣いながらも、その夜の宴が朝まで続くことを覚悟していた。 最後に、姿の見えない声が静かに響く。英雄を讃え、神に至る試練を超えた者として、いずれ時は交わるだろうと囁く。そして沈黙だけが残される。